ＦＯＯＴ　ＳＴＯＭＰ徒然ダイアリー

昔話を一席…。
　私は大学を出て直ぐに父親が経営する店に入ったが為に、所謂丁稚奉公、外で他人の釜の飯を食うという経験を全くする事も無く15年余。目の前の仕事を、ただ生真面目にこなしては、その後訪れる波乱の展開に気づく事も無く穏やかに暮らしていたわけだが、1990年頃のバブル期崩壊とともに、其れまで安泰に思えた店の経営が急速に下降線を辿り、あれこれ手を講じて頑張っては見たものの結局閉店を余儀なくされる事態と相成ってしまった。
当時、30も後半、嫁も子供も在る身で、其の上社会経験も極めて狭い範疇に於いてのものであったからスキルとばかりに胸を張れるものでもなかったし（悲しいかな、実際に他人様からそう評される事もなかった。）、本当にこの世界の末席に取り残されたような絶望感、挫折感ばかりに日々苛まれる状態（最早、鬱。）で、そこから現在に至るまでの道程は本当に辛いものがあった。
バブルが弾けてからは、何処もかしこも企業は「貧すりゃ鈍」で、貴重であった筈の労働力を疎んじては、あっという間に切り捨て御免と返す刀で処分してみせるリストラブームの波に乗り、結局新たな職なぞ求めても“オッサン”相手の中途採用なんてとてもとても望むべくも無い、（第一、新卒が行き場を求めてもままならない氷河期だったですからね。）悲惨な空気に支配された社会へと変貌してしまった。
求人誌も日ごとに厚みを減らして行くし、ホントあの頃は最悪で路頭に迷う日々だったなぁ～。
仕事と名のつくものなら何でも飛びつき、兎に角何でもいいから収入を！とカミカゼ特攻隊宜しく体当たりで来る日もしのいでいたように思う。

何とか今は苦しいながらも起業し、曲がりなりにも普通の社会人を気取れるには到ったものの、あの時期にもっと芥川龍之介の「蜘蛛の糸」じゃないけれど、多彩な条件・立場の人間をレスキューしてくれる画期的な求人システムがあれば、ホント人生も変わっていたんだろうなァ～とつくづく感じ入ってしまう。

過日、ネットを見ていたら、1/17（水）期間限定ということで、リクルートが「リクナビ卒業してからの就職」なる求人サイトをオープンしてました。
色んな事情で、卒業期における就職を逸してもまだまだ焦る事なかれと、優しく背中を押してくれるそんな素敵なサイトで、ほんにオッサンとしては羨ましい限り。
使いようによっては、いい意味でモラトリアム期間を延ばして、自らの可能性やスキルアップに時間も費やす事も出来るチャンスにありつくことも出来るわけだし。

若人よ、悩む事なかれ。バブルに翻弄されたオッサンたちとは違い、君らは恵まれてるよ。
先ずは一回覘いてみたら。きっと、明日が開ける事請合いのはずだから…。うん！






リクルートの「卒業してからの就職」をチェック！


http://www.sotsugyo-shushoku.com/CSP/CSP01/CSP010701.jsp?vos=nrnsprss000000000019